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気が付いたら5月も半ばです。
一度も外に出ない連休は、思ったよりあっという間に終わりました。
気温もぐんぐん上がってきて、空気の匂いにも初夏めいた甘さが混じってきたように感じます。
本日は、遠い昔に頂いていたお題(「お化粧」)についての文章を書こうと思います。
昨今の状況下で、
世の中の例に漏れず弊社も在宅勤務がメインとなりました。
会社で仕事をしていたときよりも残業時間が減り、(元々さほど長くありませんでしたが)通勤の時間もなくなりました。
時間に余裕ができてきたせいか、
生活の質を向上する意欲が高まってきました。
引越し以来ベッドとテーブルとカラーボックスしかなかった部屋に、テレビとテレビ台を置き、それに伴って家具の位置を一新したり、
急いで買ったためにサイズが合っていなかったカーテンを捨てて、柄の入った新しいものに付け替えたりしました。
2日に1度くらいはきちんと料理もしていますし、
親からも旧友からも「ズボラ」と言われていた私も、時間さえあれば意外と人間の生活ができるのでは!?と悦に入っています。
時間ができたおかげで力を入れるようになったものの一つに、今回のお題「お化粧」があります。
正確に言うと、お化粧とスキンケアですが、
ここ数週間は基礎化粧品やメイク道具に少しお金をかけて、
朝晩の洗顔と保湿をしっかりするようにしたり、顔に映えるメイクの方法を模索するようになりました。
そうした″自分磨き″に力をかけて数週間になりました。
一つ前の投稿で、
「ファッションやメイクは誰のためでもなく自分のためにするものだ」
と言いましたが、
そういった側面の他に、
″自分磨き″には別の意味もあると感じるようになりました。
念入りなスキンケアをしたり、
しっかりメイクをしたり、
誰の目に触れるような機会もないこの時期にこうした行為に没入する間、
私はずっと、祈るような、
もっと言えば、誰かを呪うような気持ちを抱いています。
離れていった人、
罵声を浴びせられたこと、
蔑ろにされたときの気持ち、
今も忘れられないことを思い浮かべながら、
そのときの自分や相手を、
時間の向こうに置き去りにしてやろうとしています。
「今より綺麗になること」を、「前に進むこと」と捉えているからだと思います。
昔の自分も嫌な人たちも土俵から降ろしてしまえるくらい綺麗になる!と、
いつも心の中で唱えているような気がします。
なんとも後ろ暗い理由ですが、これを機に綺麗になれたり自信が持てれば、理由なんてなんでもいいかなと思ったりもします。
本当は過去のことなんて全部忘れられたらいいのですが、
全員を見返してやりたい、後悔させてやりたいという気持ちはなかなか捨てられません。
これもきっと、過去の自分や辛い当たりをしてきた人たちから私に向けた呪いなのだと思います。
その呪いへ対抗する術が、
私にとっては「お化粧」なのです。
少し暗くなってしまいましたが、
肌が綺麗になるのはとっても楽しいです!
時間をかければかけるほど結果がきちんと見えるので、日々のルーティーンをモチベーション高く行うことができるようになりました。
メイクをしっかりするのも、
自分の顔でお絵描きをしてるようでこれまた楽しいです。
自分なりに似合う色やテイストを選びながら、
パーツごとにこだわりを持って一心不乱にメイクをします。
出来上がった顔に納得いくとその日は一日、背筋が伸びたような気持ちになれます。
今までの人生、鏡を見て笑顔になることなんて一度もなかったけれど、
最近はケアをしたりメイクをしたりした後、
自然と笑顔になれるようになってきました。
今はまだ″呪い″ですが、
このまま続けていけばいつか、
「お化粧」は私にとって、もっとポジティブなものに変わる気がします。
お題くださった方、ありがとうございました。
このブログを読んでいるかは分かりませんが、だいぶ前にいただいたものなのに今の自分にびっくりするほどふさわしいお題でした。
今日は金曜なのでご褒美顔パックします。
肌がプルプルになるのでパック大好きです。
お風呂が楽しみ!(今までだったら有り得ない考え)
自粛ばかりで塞ぎがちになりますが、
日々に楽しみを見いだしてのんびりいきましょう。
またいつか!
おわり